総合診療科

概要

総合診療は、「プライマリケア」、「家庭医」、「かかりつけ医」など、様々な呼ばれかたをされていますが、近年急速に一般の皆様に知られてきた領域です。欧米諸国では1950年代から60年代にかけて認知され、日本では1970年代後半頃から徐々に広まり、昨今は総合診療専門医が厚労省から認定されるなどの後押しもあって、現在多くの医療機関に総合診療領域が設置されるようになりました。

総合診療とは、おおまかにいえば下のような診療態勢を目指すものです。つまり、

  • 患者さんの抱える問題の大部分に対応すること
  • 患者さんの家族や地域の環境を視野に入れた医療を行うこと
  • 患者さんと継続的なパ-トナーシップを築き、専門医とも密接な協調関係を保つこと
  • 患者さんに十分な説明を行い、責任を持って治療に当たること
  • 受診しやすい医師・医療施設であること

といったものです。

そもそも、以前は開業医の先生方は、医学知識が今よりも相対的に少なかったこともあり、”なんでも診る“機能、つまり総合的に診療する機能を持っていました。しかし各専門領域での医学知識や技術がどんどん進歩していくにつれ、専門領域をお持ちの先生方がそれぞれの専門性を極めれば極めるほど、患者さんの全体像をつかむことがより困難になってきたようです。具体的な問題点として、専門外の部分、即ち患者さんがお持ちのその他の身体的な健康問題や心の健康問題・さらには社会的な背景にも配慮した患者さんとの関係作りという点では、専門外であるとして一歩踏み込んだ対応が難しかったかもしれないということです。こうした背景から『病気を診て人を診ない』に代表されるような批判が一般市民の側から、そして反省の声が医療従事者の側からも上がり、それに対応すべく総合診療の概念が登場してきたといえるでしょう。

実際に、一般の住民の方がお持ちの健康問題で、大病院での専門的な診断・治療が必要なものは、実はかなり少ないことがこれまでの国内外の調査で確かめられています。ですから、とりあえずご自身の「病気」が「どんな病気なのか」というよりも、「専門的な診断や治療が必要なものなのかどうか」が判断できることのほうがより重要だとわかりますし、そのような問題も含めた診断能力の点で総合診療医が皆さんにお手伝いできる部分は大きいのではないかと思います。

つまり、「個々人」の「身体的」な「医療面」についてだけ目を向けるのではなく、患者さんの心理社会面や家族背景・部隊などでの立場など、様々な観点を踏まえた上でどう対応すべきかを考えることができるのが総合診療の持ち味といえます。

このような患者さんに

このような患者さんはぜひ拝見させていただきたいと思っています。

  • 複数の病気・多岐にわたる症状をお持ちの方
  • 原因がよくわからない症状でお悩みの方
  • 疲労感・微熱が続く・風邪のような症状が長引いている…など。
  • “人となり”も含めて診てもらいたい方
  • 心理的な背景からの相談を希望される方
  • その他なんでも

おわりに

どんな健康問題であっても気軽に相談できるような、身近で信頼されるクリニックの一翼を担うべく日々努力しています。また、当院での各専門医療との掛け橋になる役割も担っておりますので、どうぞお気軽にご相談にいらしてください。

(文責;高屋俊樹、日本プライマリケア連合学会研修指導医、代議員、医学博士(総合内科学))

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